新旧Ver.の比較

まず合体時におけるパラメータの上昇を新旧Ver.で比較してみた。

新Ver.のData数はまだ多くはないが、旧Ver.と非常に良く一致している。合体時の強化具合は変わっていないと考えて良いだろう。

次に、新Ver.における合体時とLv Up時のパラメータ上昇を比較。
旧Ver.では常に「初期値の約5%」ずつ上昇していたが、新Ver.ではLv Upと似通った上昇の仕方に変化した。つまり、Lvが上がると上昇率が圧縮される。

新Ver.におけるLv UpのDataは合体時以上に貧弱で、特に50未満のDataが決定的に不足している。
とはいえ、この比較から、合体時と同様に圧縮されてはいるが合体時よりは圧縮率がマシなようである。
100に上げた場合の上昇率を比較すると、合体時は0.1%強であるのに対しLv Up時は0.45%程度と約4倍の値になっている。100超における下降率は非常に緩やかなので、大雑把に言えば漸近する値が4倍程度に設定されている可能性がある。つまり、Lv Up時の方が合体時よりはマシな値である。
しかし、旧Ver.では常に5%強であったことを考慮すれば、限界突破が「美味しくない」ものになったのは確実である。それは特にレアリティの高いMSほど顕著である。

この変更はパイロットシステムの有効性を相対的に高めるために行われたものであろうことは明白である。
問題は、そのパイロットの入手性が劣悪であること。Pチケは滅多に手に入らず、手に入ってもゴミPばかり落ちてくる。さらには、パイロットのLvが戦闘では上がらない。
これはおかしい。現状の強化システムを活かすのであれば、パイロットの入手性をMS程度にしなければならないだろう。SRパイロットをどんどん落とせと言っているわけではない。それはMS程度でもいい。しかし、ゴミPはゴミMS並に入手できなければLV Upもままならない。
そして、最大の矛盾点はLv Upの方法である。新旧Ver.とも、MSがLv Upする。本来ならば機械であるMSに経験値など存在していない。旧Ver.ならば、仮想的な搭乗Pの経験値が上昇していると捉えることが可能であった。しかし、Pが明示的に搭乗させられるようになった新Ver.におけるMSの経験値やLvはそれらが存在していることそのものがおかしい。狂っているとさえ言える。戦闘等に依って経験値が得られるのはPのみであるべきだ。本来なら、Ver. Upに伴ってMSの経験値やLvは廃止し、それをPに移行させられるような環境にすべきであった。恐らく、Pの入手性を劣悪にするためにこのシステムの導入は見送られたのであろう。

元々、パイロットシステムは大きな矛盾を抱えている。MSは機械なので、本編で一機しか存在していないものでも、量産可能になった、と考えることは不可能ではない。ゲーム化する時点でその程度のことは許されるであろう。しかし、Pは人間である。アムロやシャアが複数存在していることは有り得ない。ましてやそれらが合体することなど狂気の沙汰である。異なるPであれば、その経験値を移行させる、という言い訳は成り立ちうるであろうが。

あまりにも杜撰でご都合主義な現システム、近いうちに三度目のちゃぶ台返しが起こることは容易に予想される。

やる気がなくなった。